さて、前回の続きです。
調査報告の後、第2部では「京町家でくらしをつなぐ~空き家の活用を考える~」
をテーマに、京都女子大学の井上えり子准教授が中心となって、
意見交換がされました。
井上先生は、空き家問題に取り組んでおられるそうで、
以前テレビで出ておられるのを見たことがあります。
空き家の問題点。
まさに写真に載ってあるとおりです。
空き家の所有者が空き家のことを何も考えていないことが問題。
空き家として放置していても特に問題がないことが問題。
しかし、周りに住んでいる人や地域にとっては物騒で見栄えも悪く、
防災やコミュニティ活動の面で大いに問題。
対策としての具体的な話は出ませんでしたが、地域の問題として
地域が主体となって空き家問題に取り組んでいく必要があるのではないかという声がありました。
地域にとって必要のある建物を残す。あと、空き家をすべて活用しようとは考えない。
取捨選択の必要があるとの声もありました。
そのためには地域の声を汲み取ってそれを活かしていく必要があるなと思いました。
空き家のまま放置されていると、痛みの進行が早まる
人がいなくなるので物騒。郵便受けのチラシに火でもつけられたら…
防犯面での不安増大。一方で人口の減少による地域のコミュニティ活動の低下。
空き家が増加することで、問題が出てくるばかりです。
確かに日本は人口減少の時代に入り、空き家が増えることは必然なのかもしれません。
しかし、空き家として使われていた土地を他の手段として使うことはできるはずです。
昔のように田んぼにしたり、畑にしたり、駐車場にしたり…
一番いいのは、新しい人が入居するのがいいのですけれども。
空き家の問題は本当に大きな問題。
公的な問題ですが、私的な面も含まれますので、慎重に取り組まなければなりませんが、
危機感を持って空き家問題に取り組んでいかなければならないと改めて身が引き締まりました。